脊椎・脊髄外科センター
画像診断技術と治療法の進歩
ヒトは血管とともに老いる
69才女性が突然、右手足の麻痺と失語症で救急搬送されました。CTでは出血がないことは分かるのですが脳梗塞の場所が分かりません。しかし、MRI拡散強調画像をとると、血流低下した場所が白く見えます。MRAでは左中大脳動脈が完全に閉塞しているのが分かります。拡散強調と潅流画像で梗塞の範囲に差がなく、脳圧亢進が予想されたました。開頭・外減圧術を20時間後に施行してヘルニアを予防できました。術後右片麻痺は残りましたが失語症は回復し、閉塞していた動脈も再開通しました。
発症数分でMRI拡散強調画像で、脳梗塞の診断が可能となりました。
3時間以内の軽傷脳梗塞で75才以下の前期高齢者では、血栓溶解剤tPAの静脈投与が可能です。
6時間以内の心原性脳梗塞に対する局所動注線溶療法も可能です。
MRAによって未破裂脳動脈瘤、動脈硬化、閉塞が分かります。
T2画像によって微小出血痕、アミロイド沈着が分かり、血小板凝集抑制剤や抗凝固剤投与の不適が判定できるようになりました。
長年MRIやMRAを見ていますと「人は血管と共に老いる。」ということが実感されます。
