国立病院機構|宇多野病院|関西脳神経筋センター

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脳神経外科

特色

国立病院機構の中で、宇多野病院は、脳神経筋疾患の基幹病院として位置づけられています。脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷、水頭症などの一般的な脳外科疾患に加えて、機能的脳外科の症例が多いのが特色です。神経内科とのチーム医療で、パーキンソン病、てんかん、顔面痙攣、三叉神経痛などの外科的治療を行っています。

また、京都市西北部(人口30万人)唯一の公的機関として、地域医療に貢献し、地域の人々から信頼される病院として、脳卒中の救急医療に取り組んでいます。放射線科の協力でMRI 24時間体制をとり、卒中センターを目指しています。

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スタッフ

統括診療部長 森村達夫
医長 久保洋昭
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治験について

脳梗塞症(内服薬を治験中)
治験については治験管理室のページをご覧ください。

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機能的脳外科の紹介

パーキンソン病に対する脳深部刺激療法DBS

L-Dopaという薬が、パーキンソン病の筋強剛、寡動に有効ですが、これを長期服用すると、その効果が減弱したり、副作用(ジスキネジア、on-off, wearing off)が出現します。さらに、パーキンソン病そのものがゆっくりと着実に進行するという、性質をもった病気であるために、薬物療法には限界があります。

最近、パーキンソン病に対する手術療法が再び注目されています。DBS療法です。DBS;Deep Brain Stimulationは破壊ではなく、慢性の電気刺激を視床下核などに与え、その領域の神経活動の機能を抑え、神経回路網への緊張性入力のレベルを変えて、異常な神経活動を停止させます。2000年4月から、健康保険が適応され、当院でも積極的に行っています。

脳深部刺激療法
てんかんの外科的治療

てんかん焦点と予想される、脳の特定部位に電極を留置して、ビデオモニター下脳波連続記録で、発作波と実際のてんかん発作が時間的に一致すれば、その発作焦点を外科的に切除することにより、てんかんを治すことが可能です。

ただし、てんかん原性領域を完全に切除することは、重要な機能を担う脳の部分にまで、てんかん発作惹起領域が拡がっていることが多いために、手術できないこともあります。

側頭葉てんかんといって、変な匂い、耳鳴、あるいは上腹部不快感などの自律神経性の前兆から始まり、意識が薄れ、虚空を凝視し、口が勝手にペチャクチャと動いてしまう、複雑部分発作の患者さんには、特に効果があります。

顔面痙攣や三叉神経痛に対する微小血管減圧術

片方の顔面がピクピクと痙攣し、緊張すると余計にひどくなる、顔面痙攣は動脈が神経を圧迫刺激するために起こるということが、今から25年前に判り、この圧迫している血管を手術で移動させると、嘘のように痙攣が治ります。

顔面の痛み、三叉神経痛も、同じ原理で起こり、減圧術を行えば、治ります。評判を聞き付けて、他府県から紹介患者さんが受診されています。

頑痛に対する運動野硬膜外電気刺激療法

痛みの中枢である視床に脳梗塞が起こると、反対側の身体の我慢できない痛みが出てきます。視床痛です。薬をたくさん飲む代わりに、頭蓋骨を開けて、電極を置き、刺激しますと、痛みが和らぎます。

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主な疾患の概説と治療方針

脳血管障害

脳の血管が切れて出血したり、詰まって意識を失ったり、手足が動かなくなります。

脳梗塞は、心臓の不整脈や血管の動脈硬化が原因で、脳の血管が詰まったり、狭くなって起こります。軽い梗塞の場合、血管の中の血栓を点滴で溶かす治療を3時間以内に行うと良くなる場合があります。治療は時間との戦いです。

脳出血には、動脈の瘤(動脈瘤)が破裂して起こるクモ膜下出血と硝子のようにもろくなった血管が切れて起こる脳内出血があります。

梗塞と出血では治療法が違いますが、CTスキャンで100%区別がつきます。MRIではもっと詳しい情報が得られて、梗塞や出血の時間まで分かります。ですから、MRI 24時間体制の救急病院に搬送されるべきです。

脳ドックでは、これまで何回脳梗塞を起こし、何回出血を起こしたかが分かります。梗塞のリスク、出血のリスクが分かります。動脈硬化は加齢と同じことだと思われますが、この動脈硬化もMRAをすると、眼でみることが出来ます

脳腫瘍(しゅよう)

頭蓋骨は本来脳を守るためにありますが、脳腫瘍ができると、その頭蓋骨があるために圧の逃げ場がなくなり、頭痛、嘔吐、視力障害、さらには意識障害や呼吸障害が起こってきます。脳腫瘍の初期症状は、頭痛、てんかんがあります。

増殖の遅い良性脳腫瘍は手術で治ります。悪性脳腫瘍は手術をしても再発し易く放射線治療や化学療法を併用します。

当科の治療方針は、患者さまの生活の質を第一に考え、後遺症の少ない手術を行い、治療にあたります。

頭部外傷

交通事故などで頭を強く打って頭蓋骨の中に出血すると、直ちに血腫を取り除く手術が必要になります。また、頭を打った記憶はないけれど、どうも歩きにくくなってきたという人を調べてみると、血腫ができていて、脳を圧迫していることがあります。慢性硬膜下血腫といって、高齢者によく見つかります。手術で簡単に麻痺はよくなります。

水頭症

認知症と思われた人でも、手術をすれば治る場合があります。正常圧水頭症という病気です。場所や時間、人に関する見当識がおちて、ここはどこで、今日は何日で、この人は誰かが分からなくなり、歩き方が不安定で、おしっこが間に合わなくなります。背中から脳脊髄液を抜いてみて、症状がよくなれば、手術で治る可能性があります。

MRI冠状断面で、脳溝が見にくく、脳実質が張っています。右上段で左シルビウス裂が池のようになっています。術後シャントチューブが脳室内に入っていて、歩行障害はよくなりました。
脳深部刺激療法

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