国立病院機構|宇多野病院|関西脳神経筋センター

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臨床研究部

過去のセミナー

第22回 臨床研究部カンファレンス

第22回 臨床研究部カンファレンスは、京都大学教授 川村 孝 先生をお招きして、臨床研究のピットフォールについてご講演いただく予定です。質の高い臨床研究を行うには、どのようなデザインで臨床研究を組み立てるのかが鍵となります。川村先生は、この分野のパイオニア的な先生であり、医師としての経験を元に、臨床研究の注意点を具体例をあげて、わかりやすくお話しいただける予定です。御著書に、「エビデンスを作る---陥りやすい臨床研究のピットフォール(医学書院)」などがあります。

「講師紹介」の欄で、川村先生が述べておられますように、臨床研究を行うには、医師、CRC、リサーチナースさらには事務部門の方々の協力が欠かせません。臨床研究を行っている方々はもちろんのこと、これから始めようと考えておられる方々には大変有益なカンファレンスになると思いますので、是非、ご参加ください。

講師紹介

「診療の現場からエビデンスを (京都大学 教授 川村孝先生)」より引用

臨床家の間にEBMが少しずつ普及してきたが,エビデンスはどこかよそにあって借りてくるもの,誰かがつくってくれるもの,といった雰囲気はないだろうか.診療のエビデンスは決して実験室でつくられるわけではなく,コンピュータが製造してくれるわけでもなく,医療の現場で臨床家の努力によって生み出されるものである.したがって「医療者」は同時に「医学者」であることが望ましい.

 日本の医学研究は基礎研究の比重が高いとはいえ,臨床研究も少なからず行われている.しかし研究デザインやデータ処理において疫学的・統計学的吟味が十分でないことが多い.たとえば,(1)治療研究において,介入前後で有意差があったので有効と評価した(コントロールの欠如),(2)臨床検査の評価において,たまたま目的の検査と標準検査の両方を受けていた患者で感度・特異度を算出した(患者スペクトルの偏り),(3)予後調査において,ある期間に登録した患者を初診時に遡り生存曲線を描いた(選択バイアス),(4)病態評価に臨床スコアを用い,平均値の算出やt検定を行った(統計処理法の誤り)――等々である.

 忙しい日常診療のなかで研究の妥当性を保証する環境を整えることは急務で,そのために主要な病院に「臨床研究部」を設立することを提案したい.この組織では,(1)臨床医のイニシアチブで研究計画を立て,(2)クリニカル・リサーチ・コーディネータ(リサーチ・ナース)が服薬・検査の説明やデータの収集・入力など日常の研究業務を担当し,(3)疫学の修練を積んだ者が研究を指導または補佐する,(4)その運営経費は厚生科学研究費から恒常的に支出される….

 EBMのためにも臨床研究のためにも,すべての臨床家に疫学をじっくり学んでほしい.各地に常設のトレーニング・センターができるとよいが,とりあえず疫学研究者を招いて臨床の実践と研究のなかで身につけるのが実際的であろう.大学の社会医学系などに多い疫学研究者には積極的に臨床に出向いてほしいものである.

(上記文章は、EBMジャーナル(中山書店)のホームページEBMフォーラムより引用しました)

開催日    : 2005/10/11
時間     : 17:30
場所     : 院内治験管理室会議室
お問合せ先 : 075(461)5121

特別セミナー

ドイツ ドレスデン大学神経内科主任教授Prof. Heiz Reichmann先生が
宇多野病院 関西脳神経筋センター神経内科・臨床研究部を訪問されました。

Reichmann先生は、J Eur Neurol, J Neural Transm.などの編集委員をされておられる著名な神経内科医・研究者です。

当日前半は、パーキンソン病の早期診断にについて講演いただきました。当院からは、澤田秀幸 臨床研究部長が行ったパーキンソン病における瞳孔異常(JAMA 293: 932)についても発表し、早期診断について討論しました。

後半は、パーキンソン病における心臓膜の障害と薬剤の影響についてご講演いただき、当院からは神経内科 大江田知子病棟医長らのまとめた自験データをふまえて活発な討論が行われました。

第23回 臨床研究部カンファレンス

Lewy小体の形成とドーパミンニューロン死について

臨床研究部長 澤田秀幸

パーキンソン病の病理学的特徴は、ドーパミンニューロン死とLewy小体の出現である。Lewy小体の構成成分は、厳密に規定されていることから、Lewy小体は、特定の決められたプロセスで形成される「能動的なプロセス」ととらえられるかもしれない。この能動的なプロセスともいえるLewy小体形成がニューロン死とどのような関係にあるのか、培養細胞での実験結果などをふまえた仮説について議論したい。

開催日  : 2005/12/21(水)
時間   :17:30~18:30
場所   :中央会議室

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